• 6月 7, 2025
  • 6月 10, 2025

風邪(かぜ)は「ひとまず」の診断です

風邪とはウイルス感染によって起こる上気道(鼻・のど)の急性炎症のことであり、抗生剤は効かず、自然になおるとされています。

ただ実際に風邪と診断することは非常に難しいです。

以下は「子どものカゼのトリセツ」という本からの「カゼ」の定義部分の引用ですが、上気道症状が自然に治ったら「カゼ」なのです。

 

抗菌薬や抗ウイルス薬など特異的な治療を要さず、自然に治る鼻汁や鼻閉など上気道の症状を主とする感染症

子どものカゼのトリセツ より引用

 

つまり、風邪は「ひとまず」の診断です。
 
それでも咳と鼻水、咽頭痛が同時にあれば風邪の可能性が高いため、風邪と暫定的に診断して対症療法で経過をみることが多いです。

風邪症状は1−2週間程度続きます。経過中に症状の改善がない場合や全身状態の悪化などあれば、合併症(気管支炎、肺炎、急性中耳炎、副鼻腔炎など)や、その他疾患を考えて治療をしていくこととなります。

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