• 11月 7, 2023
  • 10月 6, 2024

予防接種の接種方法と接種部位について

予防接種には皮下注射、筋肉注射、管針法による経皮接種、経口、経鼻(当院での取り扱いはなし)の接種方法があります。

当院で現在接種をおこなっている筋肉注射のワクチンはヒトパピローマウイルスワクチンのみです。(B型肝炎ワクチン(10歳以上)、15価肺炎球菌ワクチン・20価肺炎球菌ワクチン、5種混合ワクチンも筋肉注射できますが、当院では皮下注射としています(2024/10/6時点))

筋肉注射の部位は年齢によって変わりますが、三角筋中央部もしくは大腿部前外側部になります。

経口のロタウイルスワクチン・経皮のBCG以外の、当院で採用しているその他ワクチンは皮下接種となります。
皮下接種の部位は大腿前外側部、三角筋中央部、上腕後外部下1/3の部分となります。

当院では予防接種の同時接種を行なっており、複数本を同時に複数箇所に接種します。

例:生後2か月のはじめてのワクチン接種のときには、経口のロタウイルスワクチンに加え、3本のワクチン(5種混合ワクチン・20価肺炎球菌ワクチン・B型肝炎ワクチン)を皮下接種となりますので、当院では両側上腕と左大腿に皮下注射しております。(2024年10月現在)

厚生労働省の以下のリンク先のファイルに接種部位が図で掲載されています。

日本小児科学会の予防接種の同時接種に対する考え方 

小児に対するワクチンの筋肉内接種法について(改訂第2版)  

また以下は「日本小児科学会の予防接種の同時接種に対する考え方」からの抜粋ですが、同時接種に大きなデメリットはないと判断し当院では同時接種を行なっております。

同時接種について現在分かっていることとして以下のことがあげられる。
1)複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンに対する
有効性について、お互いのワクチンによる干渉はない。(注)
2)複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンの有害事
象、副反応の頻度が上がることはない。
3)同時接種において、接種できるワクチン(生ワクチンを含む)の本数に原則制限はない。

日本小児科学会の予防接種の同時接種に対する考え方 より

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